2004/09/07(火)

劇団四季   『王様の耳はロバの耳』   稲沢市民会館大ホール

王様 青木 朗 ロースとビーフ卿 吉谷昭雄
アブラハムム公爵夫人 菅本烈子 黒い探偵 江上健二
詩人チキン 内海雅智 将軍ボイルドエッグ 神保幸由
床屋 道口瑞之 ニボシ 伴藤 武
ナタネ 真鍋奈津美
ウメボシ 平野万理 アンズ 鈴木さおり
スモモ 白木利和
ナマボシ・ミリンボシ 朝隈濯朗 キリンボシ 奈良坂紀
陽だまりの精 大槻 悠 バラの精 荒井香織
蝶の精 藤元功美 霧の精 里吉涼子
綿毛の精 磯谷美穂 街の女たち・朝焼けの精 松元美樹
街の女たち・夕暮れの精 石野寛子 ヒボシ・木の精・兵士 岩城雄太
街の男たち・木の精・兵士 古田一哉 いばらの精・将軍 櫻井秀樹


お〜うさまの み〜み〜は ろ〜ば〜のみみ〜〜♪
だか〜ら なんにも きこえない きこえやしない〜♪
ランランランラン  ランランラ〜ン  ランランラ〜ン ランランラ〜ン♪
みんなでうたおう ランランラン ランララ ランランラ〜ン♪

会場の皆も参加してのミュージカル。って感じでした。たのしかった〜!

まずはじめ、お芝居を案内するニボシおじさんと、ナタネちゃんが登場してくれます。
「幕をあける歌」・・・・・ナタネちゃんの声、とってもきれいでした。
会場中に透き通った声が響き渡ってました。


床屋さん。 父の命のために、王様の秘密を口止めされ、皆に本当のことを言えずに苦しむんですが
お城から帰って来て、皆にヘンだヘンだ。と騒がれるシーンで
後ろのセットが動いてて、床屋さんもいかにも歩いてるように見えて、動きが上手だった。
踊りもうまかったです。


印象に残ったのは、 詩人チキン!
王様を毎日褒めるのが仕事なんですが、いつも本当のことを言いたいと心の中で思っている。
森の精たちに、「明日木を切りに来る王様達に本当のことを言おう!!」 と言われても
「王様から給料をもらってるから、そんなこと出来ない。」といって逃げてしまう。

本物のチキン(弱虫という意味)である。

でも、最後の最後で、「チキンさん勇気を出して!!」 って、みんな励ましで勇気を持てたんですよね。
よかってね。チキンさん。スッキリしたでしょ (笑)


余談だけど、チキンの内海さんの声ってなんとなく、アイーダのラダメス役福井さんの声に似てるような・・・。

これもちょっと余談ですが、誰とは言いませんが(苦笑)
ウ○○○役のかた・・・ピンクの電話の太い方の人に見えて仕方が無かった。
あんだけデッカイと、他の人たちを飛びぬけて目立つんですよ・・・苦笑。。。



あの、ロバ。。
まぁ、ライオンキングとかと比べちゃいけないけど、
しょぼい。 遊園地とかにいそうなロバのぬいぐるみだった。。。
もうちょっと、あれは何とかして欲しい気がするんだけど。。。


全体的に衣装がとても凝っていた。
森の精たちの衣装は、それぞれがとってもキレイ。バレーのシーンもよかった。
森のセットも、よかったな〜!

「お言いなさいな、本当のことを。 私たちはいつでも、あなたの見方。
森はいつでも生きている。本当のことも生きている。」

森から聞こえる、とっても気持ちが良い声でした〜!!


音楽は、いずみたくさん作曲なんですけど、
はじめは、ちょっと暗めのmoll (短調) が多いんだけど、だんだん明るめ Dur (長調)になっていくんです。
全部、いずみたくさん そのもの って感じの音楽でした。


今回、森の精たち 村の人たちのコーラスがとってもきれいでした。
一人ひとりの声は、正直いまいちだったけど、みんなそろうとバランスよくキレイでした。何でだろ?


ファミリーミュージカルだから、子供もたくさんいたんだけど、
途中泣いたり、ごそごそ、それに会場はちょっと明るめで・・・・・いまいち集中できんかった。。。。
だけど、途中、子供達がクスクス笑うところと、私がウケてる所とビミョーにちがうんですよ。
これって、やっぱり大人と子供の感性のちがいなんでしょうね。。。。



あなたはウソをつかずに、勇気を出して本当のこと 言えますか???
それともウソをつくくらいなら、黙って何も言わずに逃げますか???


見ザル、言わザル、聞かザル???
ウソも方便???

・・・・・・・・そんな事を、会場一杯に語りかけてくるミュージカルでした。