『 ELIZABETH  REX 

2004/11/14 (日) びわ湖ホール

(舞台を聴きに行ってきました。。。。笑。今回の目的は、役者じゃなくて音楽なので。)

注意 * 内容が前後していたり、言葉の表現が違っている部分もあると思いますのでご了承ください。


想像力の翼を広げ、400年前のイギリスへ旅立ちましょう!
その時代には、携帯電話などございませんでした・・・。
単に、携帯をお切りください! と言うのではないので 心地よい始まりだと思った。 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 第一幕 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

古い納屋。 シェークスピア登場。
一人語る。 自分の人生がもう長くないことを分かっていて自分の人生を振り返る・・・。
「人は何を着て死ぬべきか・・・・」
たくさんの芝居を書いてきたが、まだ、あの夜のことは書けていない。。。
あの夜・・・それは・・・・
1601年エセックス伯処刑前夜、女王エリザベス1世とシェイクスピアが、一緒にいた出来事。

「人は、さまざまな役を演じる・・・そして・・・みんな・・・死んでゆく・・・・。」
鐘の音・・・死が近い・・・・
「まだーーーー!!待てーーー!!ダメーーーー!!」 シェークスピアの叫び。
全然奥田瑛二を感じさせない まさにシェークスピアである。
バックに流れるピアノの音色がなんとも切ない。


ネッド、同性愛者。男でありながら女役を演じる。
熊だけが友達。  梅毒という病気にかかって死も近い。
ネッド役の小林さんの声は所々聞き取りにくかった。
動きの軽やかさで、役者小林さんというよりもバレーダンサー小林さんという感じに思えてしまった。

♪♪レ〜ミ♯ファ ソ〜♯ファミ レミドレシ〜ソ ラ〜シドシ〜ドレ ド〜レシ〜ドラ〜 ♪♪ 
所々出てくる、ゆったりとしたかわいい踊りの曲。
ピアノの音に耳を澄ませ過ぎて、セリフがうるさく感じちゃう。 ダメダメ・・・いや・・・・いいのか?(笑)


衣装係のくたびれおばさんが、「めがねは何処?」と言ってる場面とても面白かった。
自分の頭の上にあるのにね。「誰が隠したんだ?」って言ってて・・・クスクス笑ってしまった。
女王エリザベスに触れて、ビックリして、「もう手を洗いません・・・。」
「夢の中にはいつも死んだ夫が出てくる。夢の中では私は歳を取らないの・・・
だから 目が覚めると鏡がウソをつくんです。。。」 と、このセリフも可笑しかった。

エリザベスがネッドに向かって言った。
「まるで、その目で見つめれば 手に入らないものなど無いような目で、見つめるんだね。」 と。
これは、エリザベスのネッドに対する 嫉妬だったのだろうと思う。
エセックスを愛している。 ネッドがエセックスの新しい恋人であることに気が付いていたんだ。

女王エリザベス、愛人エセックス伯、ネッドとの三角関係。
男(国王)としての人生を生きる 女王エリザベス
女役を演じる男性俳優ネッド

「死ぬまで一人」
「希望に溢れた男になれない。それならば、悲しみに沈む女として死のう・・・・。」
こんなエリザベスの会場に語りかけてくるような言葉が胸にジーンとくる。 

♪♪シドレミ〜ド シ〜ラシ〜♪♪

♪♪レッミ♯ファ ソッ♯ファミ レミドレシ〜ソ ラッシド シッドレ ドレシドラ〜 ♪♪ 
軽快なリズムに変わった。転調して、ピアノからチェロになっていく。



弦の旋律でテーマが流れた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 第二幕 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いきなり曲が始まったのでびっくりした。
一度聴いたら耳にこびりつくような強烈なインパクトの曲♪ 

シェークスピア登場
あと数時間で 大砲の音がすれば、エセックスの死の合図・・・。

二幕では、エリザベス麻美さんの心の動きがすごかった。
バックで流れるピアノの音色が、エリザベスの心の動きの切なさをまたさらに強化する。
声もすごいし、演技もすごい。2階席まで麻美さんの胸の鼓動が聞こえてきそうだった。
まさに、伝説の女王エリザベスにふさわしいと思って感動した。

こくこくと近づいてくるエセックス伯処刑時刻、朝7時。
[
「イングランドこそ私のヒーロー。 他にヒーローはいない。」 と王らしい言葉を言ったかと思うと
ふと、恋する女の一面を見せる。
「私は、彼に会いたい。誰か、だれか彼の元へ連れてってーーー!!」と叫ぶシーンは切なかった。

ネッドとのやり取り。 
私には、いまいちネッドの心が分からなかった。もう一回観れたらもうちょっと理解できたかな?

弦の音色は、心の不安をすごく表現していると思った。

カーン ・ カーン ・ カーン ・ カーン ・ カーン ・ カーン ・ カーン(7時の処刑時刻の合図)
「ドォーーーーーン」 という大砲の音
たちすくむエリザベス。

さて、帰るわ。 今夜はここで遊んだ。 子供の頃も遊んだ・・・
ピアノの音色。切ない。 エリザベスの強い言葉の裏側の心の叫びを聞いているような感じに思えた。

最後、エリザベス麻美さんが礼をする時には、うるうるきました。
最後、会場中大拍手の中、音楽が流れた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

舞台が終わって、2階から出ようとしたとき、また音楽が流れ出した。
思わず引き返す、ちょっと怪しいちゃっきーと私・・・(笑)
1階を見ると、一人会場にたたずむmateさんがいました(笑)
役者さんたちに拍手!!! そして 音楽:稲本響に大拍手!!!

カーテンコールの時にも流れたダンスの曲が CDに入っていなかったので
ちょっとショック。 また聴きたいな。 カワイイ曲でした。



愛、生きること、死ぬこと。 
限られた命、自分に置かれた状況をいかに生きていくか・・・・・。
男として、女として・・・・・。
たくさん考えさせられた舞台でした。
エリザベスは決して不幸ではなかった。 「愛」を感じた時もあったのですから。

舞台を観ながら 音楽にも集中。 舞台セットも凄くよかったし、とっても満足です!!!





エリザベス1世 * 麻美れい


ネッド * 小林十市


シェークスピア * 奥田瑛二





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 CD 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

《 作曲・ピアノ*稲本響 》


時を繋ぐ鐘 〜ウィルの帽子〜
ELIZABETH REX
嘆願
灰の日

レポ By Takae

まとまりが無いので、また書き直すと思います。 とりあえずアップしますが。

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