「カヴァレリア ルスティカーナ」


「カヴァレリア・ルスティカーナ」とは
「田舎の騎士道」と言う意味。
ピエトロ・マスカーニ(1863〜1945)の出世作である。

1884に発表した小説。 シチリア島。復活祭の日の出来事である。
庶民の日常生活で実際に起こった事件を題材とした
「現実派歌劇」である。
この中の「間奏曲」は、とてもすばらしい♪ 
CMとかにも使われる事が多いので、きっと誰もが耳にした事があるだろう。



♪ 登場人物の人間関係 (日常起こりえる状況!?)


             (親子)        (現在の恋人・婚約中)
      
  ルチア ←→  トゥリッドゥ ←→ サントゥッツア
                    ↑
                    ↓(元恋人関係)
             
      ローラ
                    ↑
                    ↓ (夫婦)
            
      アルフィオ


♪ 登場人物の性格 (私の独断分析です)

 トゥリッドゥ
 村の青年
 サントゥッツアの恋人(婚約者)
 ローラの元彼氏
 ルチアの息子

 (テノール)

サントゥッツア
と結婚の約束をしているにもかかわらず
昔、兵士に行く前の
元彼女ローラが結婚してしまったと知り
奪いたくなって今はひそかに恋人関係にあるという
とってもだらしがない男。 
今の恋人
サントゥッツアに浮気がバレたら
「くだらない話につきあえるか!!!」と言い
逆切して出て行ってしまったかと思ったら
ローラの夫アルフィオには
「僕が死んだら
サントゥッツアがかわいそうだから
お前を殺すしかない」と言い、決闘を申し込む。
自分から決闘を申し込んだのに
アルフィオにおびえて
ルチアに甘えるマザコンっぽいところもある。
ルチアに「サントゥッツアを頼む!」と言い残し
あっさり、決闘に敗れ殺されてしまう。
気が強いんだか弱いんだか?
いまいち性格がつかめない男である。

 サントゥッツア
 トゥリッドゥの恋人(婚約者)

 (ソプラノ)

トゥリッドゥを愛している。
ローラと浮気をしているのを知り激怒する。
嫉妬に狂い
トゥリッドゥの母ルチアにちくる。
ちくったがすぐ後悔する。
ルチアアルフィオに真実を伝えようとした時は
「妻が浮気しているなんて、言ったらダメよ。」
と言っておきながら、自分は
やっぱり
トゥリッドゥに浮気を問い詰める。
責めたと思ったら、泣いてすがりつく女。
捨てられたら、「この裏切り者!!!」と叫び
浮気相手の夫
アルフィオにまたちくる。
「あんたの妻ローラが私の彼を奪った!!!」
ルチアには言ったらダメよなんて言っていたのに
自分で暴露してしまうんだから
本当にどうしようもないって言いますか。。。
そして、また私は恥知らずだと、ちくった事に後悔する。
これぞ醜い女心か??
浮気性の男を愛してしまった女の悲しい心である。

 ルチア
 
村で居酒屋を経営している
 トゥリッドゥの母


 (メゾ or アルト)

村で居酒屋を営んでいる。
皆からとても信頼されている。
息子の
トゥリッドゥが浮気していると
息子の婚約者
サントッツアから聞かされるが
まるで、
サントッツアを信じていない人。
もうすぐ嫁になるかもしれないのに
いまいち子離れしていないのかな?
浮気が本当だったと知り
皮肉な事に息子が殺された事によって
ようやく
サントッツアと理解し合える
私を本当の母だと思って。。。と
ルチアは、脇役なのですが
とても演技力がいると思います。

 ローラ
 
アルフィオの妻
 トゥリッドゥの元彼女


 (ソプラノ)

アルフィオと結婚したが、元彼のトゥリッドウ
帰ってきたので、またよりをもどしてしまった。
私には、この
ローラがとても高飛車に思える。
「教会へは罪がない人が行くところよ」と
サントゥッツアに言われても
「私は罪なんてないから、教会へ行って主に感謝するわ」
なんて、不倫を隠してぬけぬけと教会へ出かけてしまう。
実はこの言葉こそが
嫉妬に狂った
サントゥッツアの怒りの頂点へ
向かわせたのだと思う。
このオペラの中では、出番が少ない脇役なので
きれいな新人ソプラノがやる役かな?

 アルフィオ
  馬車屋
 
ローラの夫

 (バリトン)

 

馬車屋。(今で言うタクシーみたいなものかな?)
アルフィオは、とてもお金持ちのようです。
ローラは純粋で俺を愛している。
とってもいい妻なんだ!!!」と
みんなの前でも歌ってしまう程
妻の事を信じて愛している。
・・・が裏切られている。
妻の浮気相手
トゥリッツドゥと決闘して
あっさり勝ってしまう。
すごい強い男のようである。