カヴァレリア・ルスティカーナ * あらすじ


********************* 前奏曲 *******************

舞台は19世紀終り頃。復活祭の日。シチリア島。

トゥリッドゥが、兵隊に行く前の恋人だった
ローラ(今はアルフィオの妻)を恋しく思う歌が聞えてくる。

***************************** 全一幕 ****************************

教会の鐘が鳴り、村人達は
歌いながら登場する。

サントゥッツアが現われ、トゥリッドゥの居場所を母ルチアに尋ねる。
ルチアは「ぶどう酒の仕入れにフランコフォンテの出掛けた。」と言う。
母も知らぬ 息子の浮気。
サントゥッツアは「昨晩この村で見かけた人がいるのよ。」と言う。
ルチアはおどろく。

そこへ、
ローラの夫アルフィオ
「俺の妻は、純粋で俺の事を愛しているんだ〜。」
歌いながら現われて、まさか、妻が元彼と浮気をしているなんて知らずに・・・
「今朝、俺の家の近くでトゥリッドゥを見かけたよ。」と言う。

ルチアの顔色が変る。
ルチアは、ローラと息子トゥリッドゥが元恋人同士だということを知っている。

教会の鐘が鳴り、村人達は教会へ向かう。

サントゥッツアは、ルチア
ローラが私の彼氏を奪った。名誉を汚されました。」
涙ながらに訴える。
ルチアは、サントゥッツアの為に祈ろうと教会へ行った。

そこへ、
トゥリッドゥが帰ってきた。
ローラとの浮気を問い詰めるサントゥッツア
泣いて「私を捨てないで。」とすがったが
捨てられた。 そして

「復活祭が厄日になればいいわ!この裏切り者!!呪ってやる!!!」

泣き崩れた。

ローラが教会へ行こうと通りかかる。
サントッツアは、「教会は、罪がない人が行くところよ。」と言うが
ローラ「私には罪なんてないから教会へ行くわ。」と言った。 

この言葉こそがサントゥッツアの怒りの頂点へ・・・

そして腹いせに
アルフィオ
「あんたの妻、
ローラが私の彼を奪った!!!」と、
ちくってしまった。
しかし、すぐに自分は恥知らずだ。。。と、ちくった事を後悔する
サントゥッツア

アルフィオは怒って、トゥリッドゥへ復讐を誓う。
「恥知らずは奴らだ。俺は許さないぞ!!」

*********************** 間奏曲 *********************

村人達と一緒に教会から出てきた
トゥリッドゥ
ルチアの居酒屋に皆を誘う。
アルフィオもやってきて、トゥリッドゥはグラスを差し出すが
「お前の酒なんぞ飲めるか!腹に入ると毒になるぜ!!」
拒否。

トゥリッドゥは、アルフィオと抱き合って
シチリアの風習に習って右耳を噛んだ。
決闘の申し込み

トゥリッドゥ
は、
「もしも俺が帰ってこなかったらサントゥッツアの面倒を見てやってくれ。
本当の母になってやってくれ。」

と頼み、優しさをしめす。

ルチアは、息子の様子がおかしいと思うが
トゥリッドゥは、「酒を飲んでちょっと酔っぱらただけ。このお酒は強いね。」
と言って母の甘えた。
きっとこの時、
トゥリッドゥは自分の死を覚悟していたのだろう
そして、去った。

決闘が行なわれ・・・

「きゃ〜!! トゥリッドゥが殺された!!!」

サントゥッツア
ルチア
地面に崩れ落ち、泣き崩れた。


カヴァレリア・ルスティカーナ
「田舎の騎士道」として
トゥリッドゥは、責任を負ったのだ。