メリー・ウィドウ * あらすじ




****************  第一幕  ****************
【 パリにある大使館主催のポンテヴェドロ国王の誕生日前夜祭 】



1900年代 パリ 
ポンデヴェドロ
公使館で 誕生日のお祝いが開かれている。
皆で乾杯していると
ツェータ男爵の妻ヴァランシェンヌカミーユと一緒に・・・・。
カミーユ
は、ヴァランシェンヌの扇に、「愛している」 と書いて口説いているのだか
ヴァランシェンヌ
は扇の裏に 「私は貞淑な妻よ」 と書いて、お友達でいましょうと言う。
そう言いながら・・・本心は揺れ動いている。。。。。

大富豪の未亡人
ハンナがやってきた。
実は
ハンナは、この国の悩みの種だった。
大金持ちの
ハンナがもしも他国の人と結婚したらその大金が他国へ流失してしまうからだ。

その
ハンナには、お金目当てで近づく男が多い。
「僕と踊りましょう〜!! 僕を選んで〜!!」 と手を差しのべる男達。
「そんなに一人で一度に踊れないでしょう・・・」
お金目当ての男達に、
ハンナはウンザリしている。

ツェータ男爵は、ハンナの財産・大金の流失を恐れて
昔恋仲だった、
ダニロハンナを結婚させようと考えている。
ダニロハンナは、昔その身分の違いから結婚できなかった。

ダニロは未だ独身。 ハンナは他の人と結婚したが今は未亡人。

実は、今まだ二人は愛し惹かれあっている。
だけど、
ダニロは、お金目当てだと思われるのが嫌で
ハンナに気持ちを打ち明けることが出来ないのであった。

ハンナ
ダニロに 「踊りましょう」 と言ったのに 意地っ張りで
「私は、踊れません。その権利を誰かに売りましょう!一万フランではどうでしょう?」
ふざけて(照れ隠しかな?)言っている。

サンブリオシュカスカーダ子爵は、我こそは!と名乗り出る。
(もちろんお金が目当てで。)




****************  第二幕  ****************
【 ハンナが大使館の庭を借りて開催する国王の誕生日祝賀パーティー 】


「婚約を披露します!!」  と ハンナが言い出す。
ハンナは、カミーユヴァランシェンヌの浮気が、ツェータ男爵ばれそうになったのをかばうために
なんと、自分が
カミーユと結婚するなどと 皆に言い出すのだ。

それを聞いた
ダニロは、ショックを隠せない。
しかし、その様子を見た
ハンナは 
ダニロがまだ自分の事を愛しているのだと確信したのだ。



****************  第三幕  ****************
【 マキシム風に飾り付けられた同じ日のパーティー会場 】


ハンナダニロに、自分はカミーユとは恋仲ではないのだ。と告げる。
それでも、
ダニロは、ハンナに愛の告白が出来ない。
財産目当てだと思われたくないのだ。 (まったく、意地っ張りな人である・・・)

ツェータ男爵は、妻ヴァランシェンヌの扇子が落ちているのを見つけ
その扇子に 
「愛している
 と書かれてる・・・・。

そこで、
カミーユの恋人は、ハンナではなく自分の妻ヴァランシェンヌであることに気が付き 怒って
それならば 祖国のために自分が
ハンナと結婚しよう!と
ハンナにプロポーズする。

ハンナツェータ男爵のプロポーズに対し

「光栄ですわ。だけど、私と結婚しても祖国のためにはなりませんわよ・・・。
亡くなった主人の遺言状にはこう書いてありますの
再婚した場合、妻は遺産を全部失う。
 と。

ツェータ男爵
「本当か? それならば、今のプロポーズは無かったことにしてくれ!」

そこで、 待ってました〜〜〜!!!
ダニロの告白です。

ハンナ!! 本当なのか・ 遺産をすべて失うんだね? だったら言える。 
君を愛している。 結婚しよう!!!」


ハンナ
は、
「やった〜!やっと言ってくれたのね。 嬉しいわ。私も愛してるわ!
遺言状の続きはね。。。こう書いてあるの。。。

妻が失った遺産は、その再婚相手のものになる。
」 と。

ダニロ、「遺産なんてどうでもいい。 ただ、君を愛してるんだ〜!」


賢い女性である。
それとも、
ハンナの亡くなったご主人は、 ハンナに 一度だけは再婚を許したんでしょうかね? 笑。

めでたし 目出度し 愛でたし  ぱちぱちパチパチ〜☆である。


そうそう、それで、続き。
ツェータ男爵ヴァランシェンヌはどうなったか?って。

「愛している」
と書いてあった扇の裏には「私は貞淑な妻よ」と書いてあるじゃありませんか。

それを見て、
ツェータ男爵は、 「疑ってごめんね。許してくれ!」
なんとも単純な男だ事・・・アハハ〜!!

と・・・・。こちらも一件落着。 

めでたし 目出度し 愛でたし ぱちぱちパチパチ〜☆である。



女と云うものは、計りしれない謎だ〜!! まことに ややこしく それが 女 おんな〜!!
清く 優しい 乙女〜! そのウブな瞳も〜!! 赤毛、 黒毛、 染毛  どれも 男を迷わす〜!!
パリの夜なら〜! パリの夜なら〜! あたしが相手よ〜! あたしが相手よ〜!
思う人こそ 君よと〜♪


メリー・ウィドウ
Merry = 陽気な  Widow = 未亡人
  のお話。